診療内容

内科、外科、皮膚科、眼科、歯科などの診療

診療動物:ネコ、イヌ、ウサギ

当院では、内科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、腫瘍科、眼科、歯科など多種多様な病気に対応可能です。
診断には、問診・視診・触診・聴診を基本に、必要に応じ血液検査、レントゲン検査、超音波(エコー)検査、内視鏡検査、各種眼科検査を行い、より正確な診断をいたします。治療法が数種類ある場合は、治療法、副反応、費用についての情報を提供し、相談の上、治療法を選択します。
より専門的、高度な検査、治療が必要な場合は2次あるいは3次診療施設をご紹介いたします。

具体的な症状

元気がない、食欲がない、怪我している、脚を引きずる、脚をつかない、下痢している、吐く、尿が赤い、尿の出が悪い、トイレが頻繁、できものがある、皮膚にボツボツがある、痒がる、目が赤い、目がしょぼしょぼしている、目やにが出ている、耳が臭う、口が臭う、涎が出る、トイレ以外で排泄する、夜鳴きする、太ってきた、痩せてきた、食欲がありすぎる、飲む水の量が多い、動かない、咳をする、毛が抜ける、爪が伸びている、お尻を気にするなど、その他気になることがあったらお気軽に御来院ください。

避妊、去勢手術

当院は手術の傷をなるべく小さくするよう努力しています。特にネコの避妊手術の皮膚の切開は約1cmです。
切開部位を小さくすることで術後の感染予防や痛みの軽減につながります。
また、全手術に対し先制鎮痛を行っております。先制鎮痛とは手術の前から痛み止めを使うことで、術中、術後の痛みを和らげることです。

避妊・去勢手術のメリットとデメリット

犬の避妊手術のメリット
 発情時の出血による体調不良や乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・糖尿病の病気予防。

犬の去勢手術のメリット
 前立腺肥大・前立腺炎・精巣腫瘍・肛門周囲腫・会陰ヘルニアの病気予防。

猫の避妊手術のメリット
 子宮蓄膿症・卵巣腫瘍などの病気予防と発情行動による家族の不眠対策

猫の去勢手術のメリット
 マーキング・闘争・尿臭の軽減

避妊・去勢手術のデメリット
 犬・猫共に肥満になる傾向があります。
 犬では尿失禁が問題になることがあります(避妊手術)。
 手術・麻酔のリスク(麻酔法の発達によりリスクは低減されていますがゼロではありません)。

避妊・去勢手術のタイミング
 犬、猫共に6か月齢が目安です。一般的に犬の避妊手術は初発情の前に行うことで非常に高い確率で乳腺腫瘍の発生を予防できるとされています(最近、尿失禁の確率が高くなるとの報告もあります)。

詳しくは獣医師にご相談ください。

フィラリア予防

フィラリ症は蚊に刺されることによりおこる寄生虫症です。
残念ながら、山形県ではまだまだフィラリア症のワンちゃんがが存在します。
蚊に刺されないようにするのは困難なので、刺されても病気にならないように予防することが重要です。山形県では5月下旬から10月中旬が感染期間です。
しかし、ここ数年、感染開始の時期が早まる傾向にあり、2015年の感染開始は例年より2週間程度早く5月24日でした。
フィラリアの予防期間は感染開始1ヶ月以内から、感染終了の1ヵ月後までです。
お住まいの環境により多少のズレはありますが、6月中旬~11月中旬 は、しっかり予防することをお勧めいたします。
当院では種々の予防薬を準備していますので、生活スタイルに合った予防法を選択できます。

注 射

1回の注射で一年間予防できます。
最も確実です。当院では期間限定で2~3月に接種しています。

飲み薬

ひと月に1回、飲ませます。最も安価です。
おやつの様にあげるタイプ(チュアブル)もあります。
また、オールインワンのタイプでフィラリアの他ノミ、マダニ、お腹の中の寄生虫も予防(駆除)できるのもあります(おススメです)。

スポット

ひと月に1回、首の後ろに滴下します。

フィラリアのほかノミあるいはノミとお腹の中の寄生虫を同時に予防できます。

*ネコにもイヌのフィラリアが感染します。
診断が難しく、犬に比べると重症になることが多く、的確な治療法も残念ながらありません。
また、突然死の原因とも考えられています。フィラリア症と診断された猫のうち、34%が室内飼いだったとの報告もありますので、外出のあるなしにかかわらず予防することが重要です。
月に一回の、スポットタイプの予防薬があります。
予防期間はイヌと同じです。

ノミ、マダニ予防

ノミは動物に寄生し、痒みを起こします。

まれにご家族に痒みが生じることがあります。

ノミはサナダムシ(瓜実条虫)を媒介します。
ノミの多くはネコに寄生していますが、お散歩の際中に感染する可能性があります。
また、ダニはイヌ(バベシア病)やヒト(SFTS)に病気を媒介します。
県内ではまだ病気の発生はありませんが、有害なダニ(SFTSの病原体を持っている)が見つかっているので注意が必要です。
スポットタイプもありますが、食べやすいおやつタイプの飲み薬がお勧めです。
通常はひと月に一回使いますが、3ヶ月に一度でいいお薬もあります。

各種予防接種

イヌ 5種混合、7種混合、10種混合、狂犬病
ネコ 3種混合、6種混合(5種6価)

栄養指導

院長はロイヤルカナン栄養管理アドバイザー、ヒルズフードアドバイザーの資格を所有しています。
他社のフードも数多く取扱していますので動物の栄養状態、病気、性格、家庭環境を総合的に考慮して、より適したフードを選択いたします。

認知症対策

動物も人と同じように認知症になります。
症状としては、夜鳴き、食欲の亢進、狭いところに入りバックできないなどが見られます。
特にイヌでは夜鳴きにより、ご家族が苦労されることが多いようです。
初期であれば薬やサプリメントで症状の改善が期待できます。

ウサギ

病気、怪我のほか、避妊手術、去勢手術、歯科処置、爪きりや臭腺のクリーニング、鼻涙管洗浄も行っております。
通常、歯科処置は全身麻酔が必要ですが、切歯だけの場合は無麻酔でも可能です。

ミニブタ

去勢、犬歯のカット、爪きりも行っております。

症例紹介

症例の一部を紹介します。

整形外科

交通事故による大腿骨骨折です(イヌ)。 プレートで固定しました。

交通事故による大腿骨遠位端骨折です(ネコ)。キリシュナーワイヤーで固定しました。

外科

交通事故による外傷性横隔膜ヘルニアです(ネコ)。腹側の横隔膜が大きく裂開していました。
写真は横隔膜を整復中に撮影したものです。手前に胸腔から戻した肝臓や胆嚢が見えます。

脾腫瘍(イヌ) 病理検査の結果、繊維肉腫でした。

泌尿・生殖器科

膀胱結石(イヌ)
結石の分析結果はリン酸アンモニウムマグネシウムでした。この成分としてはあまり経験しない、珍しい形の結石が多数でした。手術後は食事療法が必要です。

子宮蓄膿症(イヌ)
病気は比較的単純ですが、生命を脅かす事があります。生理が長い、生理後食欲が低下した、おりものがある場合は早めの受診をお勧めいたします。

内科

肺炎(子イヌ)
ネブライザーによる治療が奏効した症例です。

心臓疾患(僧房弁閉鎖不全)による肺水腫(イヌ)
心臓が原因の発作を何度か繰り返した後、呼吸が速くなった症例です。心臓が原因で肺水腫を起こしていました。イヌは加齢と共に心疾患にかかる確率が高まります。咳、散歩中に急に立ち止まるなどの症状がある場合は受診をお勧めいたします。また、腎臓病と共に減塩食が理想なので来院の際ご相談ください。

縦隔洞リンパ腫(ネコ)
白血病ウイルスも陽性でした。その他ネコではウイルスが関与しない消化器型リンパ腫も発生します。白血病ウイルスが関与している症例では症状の回復は厳しいのが現状です。

多発性嚢胞腎(ネコ)
多発性嚢胞腎は遺伝病です。諸検査のほか、確定診断には遺伝子検査が必要です。慢性腎臓病と同様な治療を行います。
残念ながら治る病気ではありませんので、いかに楽に、長く生活できるかが治療のポイントになります。

皮膚科

表在性膿皮症
抗生物質の内服と抗菌シャンプーで治癒しました。

耳介のパターン脱毛
トイプードルのパターン脱毛といわれている脱毛です。様々な治療を行いましたがなかなか改善しなかった症例です。ご家族の協力もあり、ご覧のように発毛にこぎつけました。

ニキビダニ症
アレルギー性皮膚炎を合併していた症例です。ニキビダニを3ヶ月に一度の内服薬で治療したところ、皮膚症状が著しく改善しました。

歯科

破折 第4前臼歯の外側(頬側)が剥がれるように折れています。見た目では大したことなさそうですが、レントゲンで歯根部の骨融解が見られたので、抜歯しました。

ウサギ

臼歯の過長  下あごの歯は内側(舌側)に、上あごの歯は外側(頬側)に伸びます。

①この症例では下あごの歯が内側に伸び、ベロを傷つけていました。

②この症例では伸びた上の歯が頬に刺さり、化膿していました。

胃うっ滞
他院にて治療を受けていましたが良くならず、転院してきた症例です。消化管造影を行ったところ、胃うっ滞が疑われたので、胃切開を行いました。胃には多量の被毛と食物残渣が溜まっていました。

ミニブタ

尿道結石
逆行性尿路造影により尿道内に結石があることがわかります。

あおば動物病院

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